ギター、ウクレレにおすすめのクリップ型チューナー

ギターやウクレレ(ベースやそのほかの楽器にも使用可能)のヘッドに挟んで使用する、おすすめのクリップ型チューナーを紹介します。複数の機種を使ってきましたが、オススメできる機種を独自の観点で紹介しつつ、選ぶ際の基準も紹介します。

クリップ型チューナー

クリップ型チューナーとは

楽器を調律・調弦する時に、楽器に挟んで電源を入れると音の高さを周波数で表示してくれるものです。ギター、ウクレレ、ベース、はたまたバイオリンなどの弦楽器用に主に作られているようで、それらの対象楽器の切り替えが、チューナーのメニューで出来るようになっているものも多いです。楽器の振動を読み取り、音の高さ(周波数)を検知しますが、エレキ楽器のシールドを配線して使うチューナーとは仕組みが異なります。

クリップ型チューナーの選び方

価格もまちまち,機能はどうなっているのか、選び方に悩む方もいると思いますが、以下のような観点で選んでみると良いかと思います。

価格で選ぶ

初めて買うのであればまずは安いのを、というのも良いと思います。安いものではチューニングできないという事は無いと思うので、買ったものがどういうものか、スペック等を把握して、次の購入時に参考にすると良いと思います。

豊富な機能で選ぶ

単純にチューニングすると言っても、チューニングしたい周波数の変更や、対象楽器の設定を変える事が出来る機種もあります。ただ、設定変更の幅や種類が多いほど値段も高くなる傾向があります。チューナー以外の機能(例えばメトロノーム)が付いているものもありますが、やはり付いていない同メーカーのものより値段は高いです。ディスプレイの表示が見やすいか、角度を自由に変えられるか、などの点も重要かも知れません。

シンプルさで選ぶ

上記と反対の視点ですが、余計な機能はいらない、という事もあると思います。440Hzの設定でクロマティックチューニングできれば良い、という事であれば、電源のon/off以外の機能は不要です。機能が豊富で、ボタンで色々設定変更ができると、意図せず周波数の設定を変えてしまったり、ギターでチューニングしたいのに、ウクレレ設定になってしまったり等、余計な手間が発生する場合があります。余計な機能が不要であれば値段も安く済みますので、シンプルなものを選びましょう。

精度で選ぶ

制度はもちろん高い方が良い、というのが普通の考えと思いますが、購入前に判別が難しい場合があります。良いものは売りとして記載するかなと思いますが、記載の無い製品も多いです。また細かい精度でチューニング出来る機種は、当たり前ですが値段が高めとなります。

おすすめのクリップ型チューナー

ギターやウクレレ楽器自体や、弦などは音に違いがあり、好みもありますので、おすすめの品を紹介するのが難しいですが、チューナーは楽かなと思います。豊富な機能、精度の高いモノ、というのは他サイトで色々おすすめされているので、省いて、ちょっと独自の観点から2つ紹介します。

シンプルさで選ぶクリップ型チューナー

上述した「シンプルさで選ぶ」場合のおすすめは、「SNARK ( スナーク ) / SN-5GX」。電源ボタンしかありません。つまり何かしらの変更が出来ませんが、440Hzでクロマティックチューニングできれば良いとなれば、これで良しとなります。ディスプレイの表示も明るくカラーで見やすく、クリップでヘッドに挟んだ後、見やすい角度に調整もやりやすいと思います。

デメリットは精度が低いかなと感じるところです。気にしなければ良い?ですが、メーターが合致を示しても、若干ずれている場合があります。

SNARK ( スナーク ) SN-5GX | サウンドハウス (soundhouse.co.jp)

サウンドハウス:1,580円(税込)、Amazon:2,222円(税込)  2023年2月13日時点

充電可能なクリップ型チューナー

クリップ型チューナーの電池交換、面倒だったり、電池の型番何だっけ、となりますよね。使い終わった後の電池も処分はとなったり、余計なゴミを増やしたり。待望の、というかなんでもっと早く発売されないのだと思っていた、USB充電式のクリップ型チューナーが存在します。

Cherubというメーカーから3つのラインナップが販売されています。

  • シンプルさで選ぶなら「WST-680」1,980円(税込) 
  • 豊富な機能で選ぶなら「WST-905Li」2,750円(税込) 

が良いと思います。「WST-680」は対象楽器の切替が出来ますが、誤操作することはまず無さそうに思います。「WST-905Li」は「ギターコンペンセーションチューニング」という物にも対応しています。「ギターコンペンセーションチューニング」でチューニングしてローコードのEを弾くといつもより気持ち悪かった(笑)ので、すぐに元に戻してしまいました。ちゃんとしたギターのチューニング手法の一つのようなので、時間のある時にまた試してみます。

どちらもチューニング精度はばっちり高いとは言えませんが、電池不要でこの値段であれば十分コスパ良しの機種と思います。

江古田教室、武蔵小山教室のレッスンで貸し出します

ギター、ウクレレのレッスン時に声をかけていただければ、こちらで所有している何種類かをその場でお貸ししますのでお試しください。カタログスペック等では分からない、個人的な好みなども使ってみれば分かると思います。例えば、メーターの動き方、ディスプレイの色味、etc。

チューナーに楽器の選択機能は不要?クロマティックチューニングが出来れば十分

最後に余談ではありますが。多くのチューナー(クリップ型以外も)に対象の楽器を選択する機能が備わっていますが、これはずっと不要と思っています。便利と言えば、何弦が何の音かを表示してくれる、という点と思いますが、大きく(1/4音以上)チューニングが狂っている状態でチューニングしようとすると、何弦かの表記が正常動作しないものも多いです。対象の弦を間違えると、想定以上に音を上げてしまって、弦を切ってしまうという事故もありえます。またオープンチューニング、変則チューニングには楽器選択機能の意味がありません。

何弦を何の音にチューニングしたいかを把握しておく必要がありますが、対象楽器を選ばずクロマティックで音を示してくれればチューナーとしての機能は十分に思います。

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