フラメンコギタリストのセルフジェルネイル
ギターを弾く際の爪の補強のために、セルフジェルネイルを開始して、約2年が経ちました。ジェルネイルの記事を久しぶりに書いておきます。自分のための備忘録及び記録として。また同様に爪の補強をするギタリスト、爪の弱いギタリストの参考になればと。もちろんウクレレを弾く際の爪の補強も同様です。
これまでにジェルネイルに関する記事をいくつか書いていますので、あわせてご覧ください。記事の一覧はコチラ。
目次
セルフジェルネイルを2年継続してみて
コロナによる外出や人との接触の自粛が無ければやって、やっていなかったかもしれませんが、2022年3月18日の時点て、自分でジェルネイルをするようになって約二年です。
爪の補強に関してのこれまでの経緯です。
フラメンコギターを開始し、爪の補強もアロンアルフアで開始
フラメンコギターを弾くようになって、10年以上経過しました。フラメンコギターの開始と同時に爪の補強を開始しましたので、爪の補強歴も10年以上です。ネットの情報や周囲の先輩方を見ていると、フラメンコギタリスト達は、ほぼ皆爪の補強をやってるなと。そしてそのほとんどがアロンアルファ(または同じような瞬間接着剤)を使用しており、自分も同様にアロンアルファで補強をするようになりました。
アロンアルフハケ付き、100円ショップで購入できるハケ付きの瞬間接着剤を使用するようになりました。ハケ付きの瞬間接着剤は塗りやすく、今でもたまに、緊急用などで使っています。ギターケースにも入れっぱなし、複数個所のレッスン拠点にも置きっぱなしで、常備してあります。下記が自分は購入しやすいですが、フラメンコギターの生徒さん情報では、他の百均ブランドのモノもなかなか良いようです。
強力瞬間接着剤ハケ付 多目的・多用途タイプ | 【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア (daisonet.com)
※アロンアルフアとティッシュを併用する方法が気になるようでしたら、ネットで検索してみてください。強度はかなり増すと思いますが、危険も伴うようで、やる際は自己責任にて。
男性ギタリスト、ネイルサロンへ通う!
ある日、自分の師匠でもあるスペイン人ギタリストに誘われて、初めてネイルサロンへ行ってみました。結果、これはなかかな良かったと思い、その後ネイルサロンに通いジェルネイルでの爪の補強をするようになりました。男性でネイルサロンへ行く、という事がかなり抵抗ありましたが、恥ずかしさを乗り越えるような!?メリットがありました。
アロンアルフアに比べて、長持ちし、弾力があります。長持ちは当然良い事ですが、弾力がある点は弦を弾いた際のアタック音がアロンアルファよりも若干柔らかくなるという利点がありました。音の質なので、好みの問題でもありますが、ラスゲアード奏法やゴルペ奏法など、フラメンコギターで使うテクニックの色々な面で自分の好みに近い音となりました。
詳細は省きますが、ネイルサロンもお店によって異なる点が多かったです。数件のネイルサロンへ行ってみましたが、値段は高く「男性ギタリスト向けネイルサロン」と看板に出ていても、すぐに割れてしまうようなお店から、安いが長持ち、弾き心地も良く仕上げてくれるお店も。通ったのは当然安くて良いお店でしたが、コロナの影響で今はもう行っていません。
※ネイルサロンへ行く際の注意点ですが、女性専用というお店も少なくありませんでした。行く際は予約が必要な所が多いと思いますが、男性でも大丈夫かを確認すると良いと思います。
コロナでセルフジェルネイル開始
2020年4月頃、上記のお店もサイトを見ると営業自粛をしているような記載もあり、僕自身も外出や人との接触は自粛すべし、という意識がありましたので、爪の補強をどうしようと。ネットでセルフジェルネイルの機材が購入できるのなら、と自分でやってみようという事になります。下記は2年前、開始した際のに書いた記事です。
試行錯誤で不明点も多かったのだなぁ、というのが読んで振り返ってみて分かります。そして「セルフジェルネイルを上達する」という決意も記載されており(笑)、2年経った現在、その決意も達成できつつあるなと。以下のは2年経過した時点の記録です。
ギタリストのセルフジェルネイルとお店へ通う事と比較
結論からですが、メリットばかりですので、「ギタリストであれば」おすすめです。
セルフジェルネイルのメリット5点
言われずともという点も含みますが、お店に通う事と比較してのメリットを5点箇条書きで。
- 値段が安く済む
- 移動コストが無い。時間的にも交通費的にも。
- 緊急時でも自分で出来る、割れても自分で補修出来る
- (慣れて来て上手くできれば)長持ちに仕上がる
- (慣れて来て上手くできれば)爪の形状も自身の好みで思い通り
1,2,3,はそのままですので、省きますが4,5について補足しておくと。自分が行ってみた数件のお店よりも自分の方が圧倒的に良い仕上がりに出来るようになりました。気に入っていたお店(明大前にあります)もありますが、同じ位の仕上がりに出来るようになったかなと。ただ、集中していないと、はみ出てしまったり失敗の可能性もあるかなと思っています(今の所大きな失敗はしてませんが)。最初は大変と思うかもしれませんが、自分の記録を見ても開始直後から同じようなメリットを感じられて、今はそれが確信に近くなっています。
セルフジェルネイルのデメリット3点
デメリットも記載しておきます。
- (今の所無しですが)失敗の可能性がありそう
- 一人でやるので寂しい?
- 慣れが必要
無理やり絞り出したという感じですが、これ位かなと。ギターを弾くための補強であれば、「ぜひ自分でやってください」と言いたいです。おしゃれに仕上げたい、となると自分で模様や絵などデザインを描いたりというのはちょっと難しいかなと思いますが。
ギタリストのためのセルフジェルネイルのコツ5点
先に挙げた4(長持ちに)のためのコツを書いておきますので、これから開始する際の参考にしていただけたらと思います。目的は「爪を守って、良い音で弾く。そして長持ち」という事になります。おしゃれにきれいに、という事は考慮しませんが、きれいに仕上がる事は弾き心地にもつながります。
仕上がりとしては、表面にデコボコが無く、爪の先端に向かって厚みが増し、爪の根元あたりは極力薄目、が理想的です。「デコボコが無く」は爪側で弦を鳴らす際に引っ掛かり無く振り切るため。「根元が薄目」は、爪が伸びてきた際に、生爪とジェルの境目に出来るでっぱりを少なくするためです。仕上がり具合は、メリットに記載した5という事になりますが、形状の話で「丁寧に」という以外のコツが思いつきませんので、以下は4についてのコツのみです。
- 全体の作業をとにかくゆっくり丁寧に
- 爪を若干短めにしておく
- 下準備:甘皮処理をする、爪の表面を傷つける
- ベースジェルを塗るが、これを一番丁寧に
- ライトの硬化時間は若干長め
それぞれ簡単に説明しておきます。
1,全体の作業をとにかくゆっくり丁寧に
当たり前かもしれませんが、雑にやってしまうと剥がれやすかったり、形状が悪くギターが弾きにくかったりしますので、結果余計な時間がかかってしまう事も。すべての作業を失敗無く丁寧にやるのが良いと思います。
2,爪を若干短めにしておく
ジェルを塗るとほんの少し、若干ですが長さも出ます。なのでジェルを塗る前に若干短いかなぁ、という位に爪を短くしておくと良いと思います。ジェルを塗った直後に整えるためにも削る場合があると思いますが、長さを調整するために削る作業が発生しないために。
3,下準備:甘皮処理をする、爪の表面を傷つける
剥がれる事を防ぐために、重要と思います。ラスゲアード奏法やゴルペ奏法で爪がギターやウクレレのボディ、弦に当たりますので、この衝撃にも耐えなければいけません。爪の端ももちろん、全体をやすりで傷つけておきます(「サンディング」というのが正しいようです)。やすりも数種類試しましたが、粗目が良さそうに思っています。甘皮処理は、甘皮の上にジェルがのってしまうと、そこから浮いてしまいますので、処理をしておいた方が良いと思います。検索すると色々出てきますが、下記サイトが分かりやすそうです。
【初心者向け】セルフジェルネイルの基本の方法 ~必要なものから準備・塗り方まで~ | セブンビューティー (7beauty.jp)
ジェルネイルを甘皮処理で長持ちさせる!セルフケア方法 [ネイル・ネイルケア] All About
4,ベースジェルを塗るが、これを一番丁寧に
おしゃれのためにはジェルを塗る工程全てが難しく重要なのかと思いますが、ギター演奏、ウクレレ演奏のため丈夫で長持ちにするには、これがとにかく一番重要と思います。はみ出てしまうとそこから剥がれます。ジェルが多いとはみ出る原因にもなるので、ハケのジェルを少なめに落として作業すると良いと思います。薄く全体にまんべんなく塗ると良いです。
5,ライトの硬化時間は若干長め
これも個人の経験からなのですが、硬化時間はネットなどで出てくる情報の平均値よりも若干長めが良いように感じています。その方が丈夫で長持ちしているかなと。ライトを当てる時間は1分から1分30秒位が良いと思います。30秒位で作業をしてみた事がありますが、結構すぐに割れる、剥がれる事が多かったです。
ギタリストのセルフジェルネイル まとめ
お店に通うことと比較してのメリットや、セルフジェルネイルのコツを書きましたが、最後にまとめです。
ギタリスト、ウクレレ奏者にはとにかくおすすめします!
ギタリスト、ウクレレ奏者で爪の補強が必要かなと思っている方には、セルフジェルネイルをおすすめします。ネットで簡単に購入できるので、迷わず機材を揃えてまずはやってみる、というのが一番と思います。上手く行くだろうかと迷うようでしたら、ネイルサロンでプロにやってもらって、どんな感じになるのか確認する、というのも良いかも知れません。
今回は、ジェルネイル以外の補強方法との比較、補強することのデメリット、使う道具、ジェルネイルの仕上がり形状について、etc細かくは書いていないことがありますが、また別の機会に。
江古田教室の生徒さんは、希望あれば
江古田教室でギターレッスン、ウクレレレッスンを受けている方限定になりますが、希望があればレッスンの前後に時間を作って、ジェルネイルをします。これは僕の実験目的もありますので、遠慮せず。実験というと聞こえが悪いかもしれませんが、経験を積みたいかなという事と解釈ください。
オンラインレッスンや武蔵小山教室でレッスンを受けている方も江古田までいていただければ、対応しますので。
以上です。