ギター基礎の基礎。初心者でも最低限これだけは理解しておきたい3つの事

僕がこれまでに教えてきた生徒さんは、半分弱位(4割位?)がギター初心者の方です。初心者の方でもレッスンを開始して3カ月~半年位経つと、ギター弦の押さえ方のコツが分かってきたり、右手が自然に動いたり、ポジションのチェンジがスムーズになったり、と簡単な曲であればそれなりに弾けるようになってきます。

ところが、ギターという楽器を弾く上で知っておいた方が良いかな、というより知っておくべきと思う点を知らないまま、そこそこ弾けるようになっていく生徒さんも多いです。曲を一人で習得したり、覚えたり、コピーしたり、という場面では、知らないとちょっと損をしてしまうかなとも思う点で、音がギターの指板上にどのように並んでいるかという事です。まずは下記3点ですが、ピンと来ない方は、本記事を参照して、理解、把握して、マスターしておくことをおすすめします。分かる、という方は読む必要ありませんので。

  1. 開放弦の音(6本の弦の音の名前)
  2. オクターブの位置関係
  3. 異弦同音の位置関係

何の事かわらない、という方向けに以下に説明して行きます。読んだだけでは分かりにくかったりするかも知れないので、出来ればギター片手に。そして更にわからなければ、レッスンの際に質問ください!

前置きと「ギターでかんたん音楽理論講座」について

このような内容をホームページ上に載せようと思った経緯を書いておきます。読み飛ばしても構いません。

レッスンでは、ギターを弾く際の体の使い方や、リズムの取り方、人それぞれの特徴にあったフォームや指の使い方など、書籍テキストやYoutubeの動画では説明しきれない点を留意しながらレッスンしようと心がけています。運指の考え方や右手をどう使うか、それぞれの生徒さんに合った弾き方なども重視しています。せっかく月謝をいただいてレッスンを受けていただいているので、貴重な情報を届け、貴重なレッスンにしたいなと。その反面、書籍やテキストでも学べるかなという点や、基本中の基本のような事にはさらっとしか触れず、となりがちです。

しかしながら、生徒さん皆が書籍テキストを読むか、基本を独学で手を付けるか、というとなかなか難しい場合もあります。そこで、という訳ではありませんが、自分で手を付けられない生徒さん向けになるべく良い形式(料金安くとか、いつでも見られるように、etc)で、いわゆる一般的な情報や知識を提供できたらと思います。

その一環ですが、ちょっと以前にお知らせした「ギターでかんたん音楽理論講座」を開催しようと思います。2021年12月19日(日)と2022年1月16日(日)の2回、オンラインレッスンで実施します。興味ある方はお申込みください。

詳細は「ギターでかんたん音楽理論講座」を参照ください。

では、このページの本題、ギターの一般的な知識の一つである話へ進みます。

本題はギターの指板上のポジションの話です

本題は、ギターの指板上に音がどのように並んでいるかという点です。どの弦の、どのフレットに、具体的に音の配置を把握出来ればそれはそれで理想的かも知れませんが、そういう事ではありません。全て把握しているギタリストもいると思いますし、五線譜を見てさっとギターが弾ける人(生徒さんにもいます)なんかはその類と思いますが、なかなか大変です。僕はどこのポジションが何かを全てさっと答えたり、五線譜を見てさっと弾けるほど把握出来てません。。。そもそもギターという楽器(エレキやクラッシックそれぞれですが)には押さえる場所が何個あるのかもわかりません(笑)。計算すればわかるのですが。参考までにギターの音がどのようにズラッと並んでいるかの図は下記のようになります。

ギター指板音名

慣れてきたら、ある程度わかったり、考えたりすればわかるようになるとは思いますが、覚える気にはならないですよね。なので上の図はとりあえず忘れても良いです。

重要なのは、今押さえている場所から相対的に音の位置がわかればまずは良い、という事です。ギターの基本中の基本だと思って、3点について読み進めてみてください。

ギターの音のポジションを相対的に把握しましょう

前置きが長くなりましたが、本題です。何となくわかっている、という方にはくどい説明になっているかも知れません。

1,ギターの開放弦の音(6本の弦の音の名前)

ギターの弦は6本あり、それぞれ何も押さえずに弾いた場合の音、つまり開放弦の音は何かという事です。チューニングを変えると変わってしまいますが、いわゆるレギュラーチューニングの場合の話です。ロック、ブルース、クラシック、フラメンコ、etc色んな音楽のジャンルがありますが、どのジャンルでも、今の時代の日本でギターと言えば、このチューニングがレギュラーと理解して良いでしょう。これは相対的という事ではありませんが、6つ分をそのまま把握しましょう。

下記図を見てみましょう。左はしの縦に6つ並んだアルファベットが開放弦の音名です。

ギター開放弦とチューニング

図で眺めて覚えても良いですし、日本語で言語化して「6弦側(低音側、構えて上側)からE、A、D、G、B、E」と覚えても。

開放弦の音名、さらっと覚えてしまえれば良いですが、丸暗記するのも良いし、ローポジションのコードを押さえた時、ルートが開放弦になっているコード名「E、A、D」コードと一緒に併せて覚えると効率的と思います。「E、A、D」コードのルートは順に6弦、5弦、4弦にあります。上の図そのままです。

少々話がそれますが、ギターでちょっと分かりにくいのは、メジャーコードの名前も、(ここで話しているように)単音の音の名前も、アルファベット一つで表現する場合が多い事です。前後の文脈から読み取る、という場合もあるので、慣れが必要かも知れませんね。

チューニングについて

ついでではありますが、各弦とそれに対して、高音弦側(構えて下側)の開放弦と全く同じ高さの音が何フレットになるかも上記の図に示してあります。チューナーを使わずにチューニングする際にも役立ちます。これは図で覚えるというよりも「3弦押さえて2弦と比較の時は4フレットで、それ以外は5フレット」と覚えるのが良いかなと思います。3弦、2弦の音程差だけ4フレット分、あとは5フレット分という事です。

2,ギターのオクターブの位置関係

まずオクターブとは何かですが、(雑かもしれませんが)簡単に言うと、「上や下に音を移動して同じ音の名前同士」で良いと思います。楽典などにそんな説明もなく、怒られるかもしれませんが、良いかなぁと。難しくは後述します。「ド(C)なら、より高いド(C)や低いド(C)との関係」、「ミ(E)なら、より高いミ(E)や低いミ(E)との関係」という事で良いです!

それらをギターの指板上で把握しましょう。下記図を見てみましょう。例としてE(ミ)の音の位置を示しています。●の印が付いたポジションと〇の開放弦がE(ミ)の音です。

Eのギター上のオクターブ位置

そして、〇や●同士を囲ってあるのが、オクターブ位置の音同士です。近い箇所のみ例として囲ってありますが、いずれも斜めに同じ方向に楕円が出来ています。この楕円の形を覚えてしまいましょう。

ギターのオクターブポジションを相対的に把握するには

結論を先に書いてしまいますが、以下2つを把握、マスター出来たら良いです。ギターを弾きながら、図を見ながら、音も聴いて確かめてみてください。

  • 6弦、5弦の音のオクターブ上は、弦もフレットも2つ分高く(正方形に2つ分高く)。その逆で、4弦、3弦の音のオクターブ下は、弦もフレットも2つ分低く(正方形に2つ分低く)
  • 4弦、3弦の音のオクターブ上は、弦は2つ分高く、フレットは3つ分高く(横長長方形)。その逆で、2弦、1弦の音のオクターブ下は弦は2つ分低く、フレットは3つ分低く(横長長方形)。

図の例では、6弦のE(ミ)の音のオクターブ上は、4弦にあり、フレットは二つ分上の数値です。6弦開放弦から弦二つ、フレット二つ分高くなってます。図の例はE(ミ)ですが、どこでも良いので、一か所押さえて、その音に対して、オクターブ位置にある音はどこかをギターを持って確認してみてください。押さえている弦によって、フレットをいくつずらすか(2つなのか3つなのか)が変わります。

どうでしょうか。分かった、とかほぼ分かってる、という方は更に下記も参照ください。

隣り合う弦のオクターブの位置関係

上の例や説明は弦の関係が一つ飛んで、となっていましたが、隣り合う弦の場合は。。。開放弦の音の並びを理解したり、これまでに出てきた図を見ると分かるかも知れませんが、3弦と2弦はフレット8つ分、それ以外は7つ分上げ下げした位置にオクターブの関係の音が並んでいます。

例えば、

  • 6弦のE(ミ)の音のオクターブ上は、5弦だと7フレット(0フレット(開放弦)プラス7)。
  • (図には●印を記載してませんが)3弦の2フレット「A(ラ)」のオクターブ上は、となりあう2弦の10フレット(2フレットプラス8)。

オクターブとは、よりちゃんとした説明

参考に(読み飛ばして良いです)、オクターブを難しい、よりちゃんとした説明をすると、下記のようになります。分かる人はこんな風に理解できるとより良いのではと思います。どれも同じ事を言っています。

  • ある音から周波数の比率が2倍または、1/2になる音程
  • ある音から8度分上下した音程
  • ある音から、高さの異なる同名の音の音程

3,ギターの異弦同音の位置関係

ギターを含めた弦楽器の特徴と言えると思いますが、全く同じ音が複数の箇所に存在しています。ギターだけでなく、バイオリン、ベース、ウクレレ、チェロ、etcも同様です。その「全く同じ高さ音」の場所を把握しておきましょう。これもその場所を丸覚えする、と言う事では無く、今押さえているポジションと同じ音が、どこにあるかを相対的に把握しておきましょう、という内容です。

同じ弦の別の場所(別のフレット)には、全く同じ音の高さは存在できませんので、異なる弦に同じ音が存在するここととなり、これを「異弦同音」と呼びます。下記は最初に登場したのと同じ図ですが、同じ音の名前が複数個所にあります。オクターブ上下となる音程もありますが、全く同じ高さの音程も存在しています。

ギター指板音名

ギターを触りながら確認していただきたいですが、例えば1弦開放弦のEと全く同じ高さの音が、「2弦5フレット、3弦9フレット、4弦14フレット、5弦19フレット、6弦24フレット」にあります。クラシックギターやフラメンコギター、アコースティックギターだと5弦、6弦あたりは押さえるのもしんどいし、そもそも24フレットなんて無いかも知れませんが、弾ける箇所だけでも弾いてみましょう。

ここまで弾いてみて、読んでみて気づく方、分かっているという方もいるかも知れませんが、これまたポジションを丸覚えする必要が無いルール、原則があります。「チューニングについて」にも書いた事と同じですが、「3弦、2弦の音程差だけ4フレット分で、あとは5フレット分」です。

今押さえてい弦とその対象が2弦,3弦の時は、異弦同音はそれぞれ4フレット分上げるか下げる。それ以外は5フレット分、となります。相対的に異弦同音が分かると良いですが、いかがでしょうか。

ギターの異弦同音の補足

どんな場合にこの知識や把握が役に立つか。あらためて同じ高さの音を異なる弦で弾いてみてください。音の高さは同じでも、音色が変わらないでしょうか?弦の太さやフレットとブリッジ(サドル)までの距離が変わるので、響きが変わる事になります。全く同じ音程のフレーズでも弦を変えて印象や雰囲気を変える、という事もできます。

またあるフレーズを弾いた時にポジション的に弾きにくかったら、別のポジションで弾いてみる時も異弦同音を把握できていれば、対処が早いと思います。その他、コードを別のポジションで弾けるか考える際や、曲をコピーする際にも役立つと思います。

「ドレミ・・」か「CDE・・」か

本題とはまたそれますが、これまでの説明中、音の名前をアルファベット中心に表記してきました。ドレミでは無くて、CDEという風に。世界中でどちらかに統一出来ないものかと思いますが、世界共通言語の普及と同じ位難しいかも知れません。バラバラの現状、どちらが良いかは人それぞれではありますが、僕なりの結論は。

日本でギターウクレレを弾く日本人はアルファベットで。ただしクラシックギターのみを演奏する方は除く。

です。

何故なのか。簡単にですが、アルファベットで表記することが圧倒的に多いからです。ドレミという表現を使う事は(クラシックギターを除き)日本のギター文化ではまれと思います。最初は戸惑う方もいるかも知れませんが、「ドレミファソラシド」は「CDEFGAB」だという事に慣れて行きましょう。ギター(ウクレレも)向けの教材やYoutubeのチュートリアルなど、アルファベットで説明されていることがほとんどです。

更に補足となりますが、国や音楽のジャンルが異なると、音名の呼び方使い方も変わる事があります。僕の経験からですが、だいたい下記のように使用の傾向があるかなと(絶対ではないです)。

  • ロックやポップス、ジャズ奏者(国を問わず):アルファベット
  • クラシックギター奏者(日本人):ドレミ
  • フラメンコギター奏者(日本人、英語圏):アルファベット
  • フラメンコギター奏者(スペイン人):ドレミ
  • フラメンコギター奏者(日本人の年配の方まれに!):ハニホヘトイロハ

最後の「ハニホヘトイロハ」ですが、コード名も「ハ長調」とか「変イ短調」とかで理解して、表記したり説明したりする方がいます。。「イロハ・・」の音階は義務教育で習ったはずなので、我々日本人は理解することが一応義務です!?(笑)。僕も分からない訳では無いですが、頭の中で変換しないといけなく、なかなか難しいです。

ギター以外の楽器や、上記以外のジャンルも世界、文化ではまた違ってくるのでしょうね。

最後に

レッスンで習わなくても、自身で把握したり覚えられると良い点3つについて書きました。ポジションの話のみですが、それ以外にも、チューニングの仕方、弦の張り方、TAB譜の読み方、コードネームと押さえ方、なんかも同様に初歩のギター知識として自分でマスターして行けたら良いかなぁと思います。

ただ、社会人になって忙しい方々は自分で手を付ける時間が無かったり、となるかもしれません。普段のレッスンではあまり気にせず、触れずでいますが、分からない場合は、気軽に質問ください。知らない事は悪い事でもなんでもありません。ホームページ上に記事にしたり、教材を作ったり、という事もなるべくして行こうと思います。

以上です。

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