楽器練習に役立つアプリ/ツール その2 Youtubeとその使い方
音楽好きな方はYoutubeで音楽を聴いたり、楽器を弾く方はYoutubeの楽器レクチャーやチュートリアルを参考にしたりしてる方も多いと思いますが、楽器練習のお供にも役立つ動画が結構あります。
ツールというくくりにはならないかも知れませんが、楽器練習に役立つツールの紹介第二弾として、Youtubeにアップされている動画、また使い方を紹介しようと思います。
前回の記事は「楽器練習に役立つアプリ/ツール その1」
前回記事同様、楽器はギターやウクレレに限らずという内容です。
目次
Youtubeをメトロノーム代わりに使う
いわゆるメトロノームであれば、メトロノームとして売っているモノや、メトロノームアプリ/ツールを使うのがベストかなと思います。ところがちょっと特殊なリズムやフラメンコのコンパスを刻むとなると、いわゆるメトロノームでは対応できなかったり、設定が面倒だったり分からなかったり。
特殊なリズムの例としては、5拍子や7拍子、さらには混合拍子や変拍子。
フラメンコのコンパスですと、ブレリア、ソレア、シギリージャなど12拍子の曲種。普通のメトロノームですとアクセント位置の音を任意に変えられなかったりしますよね。
普通のメトロノーム動画
いわゆるメトロノームを所有していれば、不要かも知れませんが、Youtubeにも普通のメトロノームが流れる動画が結構アップされていました。「メトロノーム」で検索すると沢山出てきますので、気に入った音色を探してみるのと、自分の使っているメトロノームより練習しやすい、などの発見があるかも知れません。
下記に紹介するリンクは、今では珍しい?アナログのメトロノームの動画です。
動画の説明にも記載されていますが、「テンポによごれ」があるとの事。つまり、スマホやPCのアプリやツールのデジタルで完全に正確な刻みでは無く、若干不安定なリズム、音色という事でしょう。これはデメリットのようでもありますが、より人間的で自然なものともとらえる事も出来ると思います。
振り子が動く動画も一緒のものもあり、画面を見ながら息を合わせるという感覚もつかめるかも知れません。色んなテンポがあり、更にはだんだん早くなる、というものもあります。
5拍子や7拍子のメトロノーム動画
下記のリンクのYoutubeチャンネルに、これまた色んなパターンのメトロノームがアップされています。
どこの国の方かも分かりませんが、チャンネル内の「METRONOMES」に、5/8,7/8,9/8,11/8などの拍子のメトロノームが、いくつかの異なるテンポでアップされています。ツールやアプリとしてのメトロノームですと、これらの拍子を設定できないものもありますので、ありがたいですね。
混合拍子や変拍子のメトロノーム動画
途中で拍子が変わる音楽は除いての話ですが、5拍子や7拍子も、2+3拍子、4+3拍子、etcと捉えて混合拍子や変拍子と思うと、対応したメトロノームが欲しくなります。
検索すれば出てくるかなと思ったのですが、なんと見つかりませんでした!すみません。
前述した5拍子や7拍子の動画も日本語で紹介されているものがかなり少なかったので、そんなことをする人は世界広しと言えど、もあまりいないのかも知れません。
DAWなどで打ち込めば、簡単だと思うのですが。需要は無いですかね。そのうち自分でやってアップしてみようかなと考えてます。しないかも知れません。
フラメンコのコンパスのメトロノーム動画
これは困っているけど、欲しいという人が大勢いるのだと思います。アップされているものも沢山あります。「flamenco compas」、「flamenco rhythm」や「Solo comapas」で検索してみてください。打楽器的な音のみのものもあれば、ハレオ(掛け声)が入っているものまであります。
一例ではありますが、複数の曲種でテンポの種類も多めにアップされている、動画チャンネルを紹介しておきます。
動画をアップしているのはフラメンコのギタリストのようで、チャンネル内にはファルセータもいくつかアップされています。
12拍子の曲種で時計が回るように、目で見ても拍が分かるものが良いという方は、「Metrónomos Flamencos」もおすすめです。
Youtubeに伴奏してもらう
楽器のソロ曲であれば、不要ですが、検索すると色々なものがありました。youtubeは動画サイトですが、静止画で音のみ流れるというものが多いです。目的にあったものも結構見つかるのではと思います。一例を紹介します。
アドリブソロ練習向き伴奏音源
以下リンクは、Cメジャースケールのアドリブ練習に使える伴奏音源です。流しながらまずは、気持ちよく楽しくアドリブ練習出来れば良いと思います。慣れてきたら、コード進行も把握しながら、使う音やフレーズも変えられるとなお良しです。
以下リンクは、Aキーでのブルース進行の伴奏音源。これもまず簡単には、マイナーペンタトニックで慣れて行ったら、コードに合わせてフレーズを選んだり、音の種類を増やして行けると良いです。伴奏のコードで9thを使っていて、マイナーペンタだけでは物足りない、ちょっと合わないと感じられるので、向上心アップにもつながるかと!
そのほか、希望のキーなど入れて検索するとかなりの種類がアップされてますので、色々なキーでの練習をしてみる際に良いと面ます。例えば「eメジャー バッキング」などと検索して。
特定の曲の伴奏音源動画
いわゆる「マイナスワン音源」やそれに近いものです。これも色々ありますが、有名曲は見つかりやすく、マイナーな曲は無いかも知れません。マイナスワン音源がどういうものか分からないかも知れませんが、カラオケ音源を想像してみてください。カラオケは歌うために歌以外の音楽が流れてきますが、マイナスワン音源は(歌も含めて)メロディ部分を除いた音楽を用意したものです。
「演奏したい曲名」と「minus one」と検索してみてください。「minus one」は「マイナスワン」でも。歌がある曲であれば、歌を抜いた音源が多く出てくると思いますが、インスト曲なら、メインのメロディを抜いた音源が出てくると思います。
ギターでインストというと、ベンチャーズが思い浮かんでしまいましたので、例として下記リンクを挙げておきます。
その曲のメロディをきっちり弾く、という事も目的にしても良い、というか普通の使い方と思いますが、前述したアドリブ練習ように知っている曲の申告に合わせて、アドリブを弾いてみる、という練習にも使えます!
単なるコード進行の循環よりも、色々と展開して行く曲の中でアドリブを取る、というのも良い練習になりそうです。
Youtubeの再生速度変更
アップされている練習向け動画という事ではありませんが、補足として、こんな使い方もありますよと言う紹介です。
Youtubeは再生速度を変更する機能がある事をご存知でしょうか。25%単位での変更になりますが、スマホでもパソコンでも下記方法で可能です。ここで紹介したように練習のお供として流している音源やメトロノームの速度が合わない場合、変更して調整してみるのも良いでしょう。
Youtubeの再生速度変更 スマホ
- 画面右上の「・」が縦に3つならんだボタンをタップ。
- 画面下にメニューが表示されるので、その中の「再生速度」をタップ。
- 「0.25倍速」から「2倍速」まで、7段階の中から好きな速度を選べば変更完了です。
Youtubeの再生速度変更 パソコン
- 画面下部の「設定」ボタン(歯車のマーク)をクリック
- 「再生速度」をクリック
- 「0.25倍速」から「2倍速」まで、7段階の中から好きな速度を選べば変更完了です。
※ショートカットキーも利用可能です。「Shift」+「.」キーを押すたびに速くなり、「Shift」+「,」キーを押すたびに遅くなります。
まとめ
楽器を練習するのに便利なツールもどんどん登場していますが、ツールを使わずとも、Youtubeにアップされている音源もかなり便利ですね。ツールの代用になるものもあれば、ツールではできないような練習をサポートしてくれるものまであります。
ここで紹介した以外にもyoutubeを楽器練習に活用する方法はあるのではと思いますが、何か良い使い方があれば教えてください!
楽器の講師らしい事も言っておこうと思います。生徒さん達にはレッスンの際になるべくお伝えしている事ですが、一人で練習していると、リズムを取る事を忘れてしまいがちですので、今回紹介したようにyoutubeの動画(正確には音源ですが)と一緒に練習してみてください。リズムを刻んで演奏する力の向上や、人と一緒にあわせて演奏する力の向上につながると思います。