好きなベーシスト 5選 その1

再びベースの話題です。レッスンともギター、ウクレレとも関係無く、フラメンコギターとはほぼ無関係ですが。ベースを手放した話をこないだ書いた流れで、好きなベーシストをあげておきます。長くなりそうなので5人で区切って、続きはまた今度。なのでタイトルには「その1」がつきます。

上記は前回の記事

1,ティム・ボガート (Tim Bogert)

バニラ・ファッジ(Vanilla Fudge)、カクタス(Cactus)、ベック・ボガート & アピス(Beck, Bogert & Appice、BBA)、etcに在籍したベーシスト。歌も結構歌います。自分もベースを弾いてみたいと思わせてくれたベーシスト一人。メロディアスに攻撃的に弾きまくる場面が多く、好きではないという意見もたまーに聞く事がありますが、自分はその辺りが好みです。BBAのライブ版を聴くとベースだけでリフ、コード感、更におかずまでてんこ盛りでギター無しで音楽が成り立つのではと思うほど。ジェフベックのギターが良くて、個性的なのはもちろんなのですが、ベースに耳が行ってしまいます。ティム・ボガートの盟友的存在でもある、カーマイン・アピスのドラムも負けずと良いので、BBAライブ版はカセットテープがビロビロになるまで聴きました。

リードベーススタイルを確立した一人、と評価される事が多いと思いますので、興味ある方は聴いてみましょう。こんなライブ、現在の日本のメジャーなロックバンドではやらないでしょう、という感じですが。同じ3人編成のCREAMのライブのケンカ的な音のぶつかり合いとちょっと違い、なんとなく統制が取れている音楽に聴こえます。

Beck Bogert & Appice – Beck Bogert & Appice Live (1973) – Full Album

残念ながら、2021年1月13日に亡くなりました。

2,加部正義 (ルイズルイス加部)

初めてちゃんと聴いたのは、Pink Cloudのアルバム「index」。Charのギターがすごいぞ、という事で友人の家で聴かせてもらったのですが、「Drive Me Nuts」のベースソロもカッコ良い!それから加部さんが弾いている音源を色々聴きました。ゴールデンカップスでカバーした「strange brew」ではブリブリな音でリズム、音の動き、音の抜き方など名演が聴け、本家のJackBruceよりもこの曲は良いぞと思います!

ライブ中ごくたまに、1回のライブで2回位?入るスラップらしき音もしびれます。恐らくピックで弦を引っ張り上げているのだと思いますが、ここで入るかっ!というタイミングでおかず的に入れてきます。がしがし入れるのでは無いので、聴けるとラッキー感すらあります。笑

あと、ライブ中マイクは立ててありますが、歌わないししゃべってるところを見た事が無いです。

そしてギター弾いてもすごいです。ジョニー、ルイス&チャー/Pink Cloudでは、ベースとギターのダブルネックをチャーと二人で演奏する場面もあります。チャーのベースもかっこいいですし、それに絡む加部さんのギターが個性的で芸術的です。indexの後のライブだと思うのですが、テレビで録画したビデオを何回も、画質がバキバキになるまで見ました。

ベース弾く動画や録音は沢山あると思いますが、ベースとギター両方弾く映像は少ないと思うので、ジョニー、ルイス&チャー3人がジャムってるライブを。

OIRA Johnny,Louis&Char

2020年9月26日に亡くなってしまいました。

3,ジョン・エントウィッスルJohn Entwistle

The Whoのベーシスト。コーラスも良い感じに入れていると思います。攻撃的に弾きまくり、リードベースという点ではティムボガートと同じような言葉で評価されることが多いと思います。ただBBAやヴァニラファッジとは楽曲も他メンバーも違います。ジョン・エントウィッスルの方が更にメロディアスで、リズムも強調しているように聴こえます。もしもどちらかに自分が近づけるとしたら、ジョン・エントウィッスルかなぁと。

暴れながらもコードワークが主体のピートタウンジェントと、あばれ太鼓のキースムーンを相手に曲を仕上げるために、大きく音が動きながらも曲の形を損なわないメロディとリズムを弾いているように思います。またレコーディング音源とライブの演奏スタイルが大きく違うようにも思います。(当たり前かもしれませんが)堅実なレコーディングと自由に弾きまくるライブと。ライブでバンド全体がノッてきた際の4人のインプロビゼーションはぶつけ合いながらも「これ何の曲だっけ?」とならず、曲の形を維持しながら昇天しているようです。

The Who – Live at the Isle of Wight Festival 1970

残念ながら2002年に亡くなってしまっています。The Whoではないグループのメンバーとして来日していたようです。蛇足ですが、レッチリのフリーがライブ中に全身骸骨の衣装(スカルスーツ?)を着ている動画を見かけますが、おそらくジョン・エントウィッスルを尊敬し、その真似をしているのだと思います。

4,ロン・ウッド(Ron Wood)

一般的にはギタリストとして認知されていて、ギタリストとしてもかなり好きですが。第一期ジェフベックグループでのベースが、かっこよく無いですかね?すごいメンバーに囲まれていますが、ブリブリ弾きながらも曲をしっかり支えてると思います。

ギタリストが弾くベースを好きなのかもしれませんが、BBA同様ギター以上に耳を惹かれ、第一期ジェフベックグループの2枚もテープがビロビロになるまで聴きました。ジェフベックのギターよりも聴かせるってすごくないですかね。自分だけでしょうか。

ギタリストとしても過小評価されがちでは無いかと個人的に思うのですが、Facesでのスライドギタープレイも個性的で他に例が無いように思います。ジェフベックグループでは、ベースの音質、フレーズ、リズム(ちゃんとした休符があまり無いのが良い)もなかなかでは無いかと思います。個人的な意見ですが、RollingStonesでギターを弾いているよりも、ベースを弾いている方がかっこいいのではないかと。

古すぎて動画があまり無いですが、こんな動画がありました。ライブの演奏音源などあったら聴いてみたいです。

EFF BECK / ROD STEWART / RON WOOD – in Studio 1968

5,マイケル・アンソニーMichael Anthony)

ヴァン・ヘイレンのベーシスト。今書いている最中に検索して名前を知りました。

ここ1年位で自分の中の評価が急上昇しています。ヴァン・ヘイレン、これまた他のメンバーが凄すぎますが、エドワード・ヴァン・ヘイレンが亡くなってから、あらためて聴こうと思っていたらやっぱりギター(ボーカルやドラムも)凄いなと、更に聴くように。

バンド内のギターの音が個性的で凄いなというのはあらためて言うまでもありませんが、ベースも同様かなと遅ればせながら今年(2022年)気づきました。単音でルートしか弾いていないのにコード感があるように??説明が難しいのですが、コードトーンをなぞらず同じ音を弾き続けているのに、ハーモニーのある音楽に聴こえてしまいます。ギターのおかげなのですかね?

音色とリズムでがっちり屋台骨を支えているミュージシャンで、個性が無いような感じもしますが、なかなか同じ事を出来る人は少ないのではと思います。ヴァン・ヘイレンを聴いているとギター以上とは言いませんが、かなりベースも聴くようになりました。名前を知らぬままでしたが、ただいま確認しました。

Youtubeにもサブスクサービスにも音源沢山あると思いますので、リンクは省きます。

好きなベーシスト以上5名で、また今度

他にもあげたいベーシストはいますが、続きはそのうちに。

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